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大正大学キャンパス内アートスペースでの展覧会  写真家・岡田敦「Yururi Island ユルリ島の野生馬」 4月13日(金)から開催(入場無料)

大正大学(学長:大塚伸夫、所在地:東京都豊島区)のキャンパス内に設置されているアートスペース「ESPACE KUU 空(エスパス空)」では、2018年4月13日(金)より「Yururi Island ユルリ島の野生馬」を開催します。本展覧会は、一般人の無断上陸が禁止されている北海道根室半島沖に浮かぶユルリ島で生きる馬の姿を展示します。1950年頃に人間の生活を支えるために持ち込まれた馬が、文明の進化とともに野生馬となっても絶えることなく世代を重ねてきました。写真家の岡田敦氏は、「馬の楽園」とも呼ばれるこの島で暮らす馬たちの記録を根室市からの委託によって2011年から撮影してきました。馬と島の移り変わりをご覧ください。

■ユルリ島の馬
北海道根室半島沖に浮かぶユルリ島には、かつて昆布漁の労力として島に持ち込まれた馬の子孫が、無人島になった今でも生きています。ユルリ島は、周囲7.8km、面積168ha、海抜43mで、台地状の島の海岸線の大部分は30~40mの絶壁をなし、岩礁で囲まれています。その切り立った断崖の上に昆布を引き上げるため、馬の力を必要としていました。ユルリ島に馬が初めて持ち込まれたのは1950年頃で、戦後、本土に昆布の干場を持たなかった漁師が、土地を求めて島に移住し、家畜として飼っていました。しかし1960年代になると、本土に新しい干場ができ、エンジン付きの船も普及し始めると、移住した漁師にとっては、島で生活を続ける必然性がなくなりました。本土に連れて帰ることができない馬たちは、近親交配を避けるため種馬だけが約5年おきに入替えられ、牝馬が生まれると間引かれました。多い時には約30頭生息し、給餌を受けず、交配や出産は自然に任せられていました。機械化が進み、多くの馬が家畜としての存在価値を失っていくなかで、人が去った無人島で使役されることもなく、島のなかで静かに世代を重ねてきました。その姿を見て人は「馬の楽園」と呼びました。しかし2006年、間引きをしていた漁師たちの高齢化もあり、14頭の牝馬だけを残し、馬はやがて消えゆく運命となったのです。2011年には12頭、2017年には3頭までに減りました。夏になると辺り一面花畑が広がるユルリ島は、北海道の自然環境保全地域に指定されています。しかし馬がいなくなれば、島の植生は大きく変化するでしょう。根室半島沖に浮かぶ小さな楽園で生きる馬の姿を見て、私たちは文化として何を守り後世に伝えていくのか問われているような気がします。

■開催概要
テーマ :「Yururi Island ユルリ島の野生馬」
撮影  :岡田敦氏
会期  :2018年4月13日(金)~6月24日(日)
開場時間:10:00~19:00
会場  :ESPACE KUU 空(5号館1階)
東京都豊島区西巣鴨3-20-1
入場料 :無料(どなたでもご入場いただけます)
主催  :大正大学
後援  :根室市 落石漁業協同組合
根室・落石地区と幻の島ユルリを考える会
東川町国際写真フェスティバル
豊島区
特別協力:株式会社堀内カラーフォトアートセンター
パイオテック株式会社
NPO法人東京画
出品作品:約20点写真+映像作品

URL: http://taisho-kuu.tokyo/

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