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地域の文化と学習の新しい拠点となる博物館へ — 目白学園遺跡 出土品資料室

目白大学・目白大学短期大学部(東京都新宿区)には、「目白学園遺跡 出土品資料室」があり、縄文・弥生時代~奈良時代の複合集落遺跡である「落合遺跡(目白学園遺跡)」から発掘された貴重な出土品を展示している。同大では、新宿区と連携し、資料室の無料開放や、地域住民などに毎年、参加体験型イベント「目白学園遺跡フェスタ」を開催し、大人や子どもが歴史に触れ合う機会を提供するとともに、その運営に学生が関わることで、アクティブ・ラーニングの場としても積極的に取り組んでいる。

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目白大学・目白大学短期大学部(東京都新宿区)では、学園構内において、戦後間もなく縄文・弥生時代~奈良時代の複合集落遺跡が発見され、それらは「落合遺跡(目白学園遺跡)」と命名されている。発掘された土器や石器などは学園内の「目白学園遺跡 出土品資料室」(佐藤重遠記念館内)に展示され、住居跡の写真パネルや年表でわかりやすく紹介されている。

遺跡の最大の特徴は、縄文時代から奈良時代までの住居が重なるように発見されたことで、神田川流域では最大級の環状集落であり、縄文時代の住居・集落研究として注目を集めた遺跡である。赤色に着色した杯などの食器や調理具の類の土器等が数多く出土し、土器が焼かれた跡も確認されており、落合式土器の生産拠点だったことは学術的にも貴重な発見事例となっており、古代オリエント史を専門とする歴史学者であられた故三笠宮崇仁殿下もかつて目白学園遺跡をご視察されたほどである。

同大では、2016年3月に新宿区と包括連携協定を締結し、さまざまな取り組みを実施しており、その一つが新宿ミニ博物館となっているこの「目白学園遺跡 出土品資料室」の無料開放である。林芙美子記念館や旧目白文化村を訪れた歴史好きなまち歩きの一般市民や隣接する福祉施設の方、幼稚園の園児らもしばしば来校し、キャンパス内の緑を楽しんでもらいながら、資料室も自由に観覧できるようになっている。

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もう一つは、今年18回目を迎える「目白学園遺跡フェスタ」の開催である。このイベントは、新宿区等の後援を受け、毎年7月下旬の土曜(2017年は7月22日予定)に開催している。土器づくり、編布(あんぎん)づくり、まが玉づくり、火起こし体験、縄文クッキーづくりとメニュー豊富にブースが用意され、さまざまな年代の来場者が楽しく学べる参加体験型のワークショップを展開している。

地域住民の文化や学習の拠点となる新宿ミニ博物館としての機能を果たすことはもとより、イベントを通した大人や子どもと楽しく歴史と触れ合う機会の提供および学生による企画実施を推進することで、アクティブ・ラーニングの場としても新たな大学教育の展開が期待される。

○目白学園遺跡(出土品資料室案内)
http://www2.mejiro.ac.jp/iseki/
・場所: 目白大学 新宿キャンパス 正門前 佐藤重遠記念館1階正面エントランス右奥
・住所: 東京都新宿区中落合4-31-1
・入場料金: 無料
・開館日時: 月曜日~金曜日 午前10時~午後4時
・休館期間: 学園の夏期・冬期休暇期間 入学試験期間および学校行事時
・アクセス: http://www.mejiro.ac.jp/access/

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